2026.06.16

【正直に書く】個人事業主向けバーチャルオフィス4社比較|安さだけで選ぶと詰む理由

開業届を出した。屋号も決めた。
でも、ここで立ち止まる人が少なくありません。

「自宅の住所、ネット上に公開するの……?」

筆者もまさにこの問題に直面しています。
アプリをGoogle Playに公開するにあたって、組織アカウントの登録に事業用住所が必要になった。
自宅住所を載せるわけにはいかない。バーチャルオフィスを検討している。

……が、調べれば調べるほど「安いプランでは足りない」という現実にぶつかっています。

この記事は、まさに今バーチャルオフィスを選んでいる最中の筆者が、調査の過程で分かったことを正直にまとめたものです。 「比較サイトが教えてくれないこと」も書きます。

個人事業主にバーチャルオフィスが必要になる場面

「バーチャルオフィスなんて法人向けでしょ?」と思うかもしれません。 でも実は、個人事業主こそ必要になる場面が多いのです。

共通しているのは、「自宅住所を公開したくない」という一点です。 月額数百円〜数千円で事業用住所が手に入るなら、個人情報保護のコストとしては非常に安い。

【正直に話す】筆者がまだ契約できていない理由

😓

これは筆者の現在進行形の話です。

筆者の場合、きっかけはAndroidアプリのGoogle Play公開でした。

Google Playに組織アカウントとしてアプリを出すには、D-U-N-S番号と事業用住所が必要です。 そしてこの住所はPlay Storeのアプリページに公開される。 個人事業主として自宅で仕事をしているのに、自宅住所が全世界に表示される。これはまずい。

「じゃあバーチャルオフィスを借りよう」と思って調べ始めたのですが、ここで想定外の壁にぶつかりました。

壁①:最安プランでは郵便転送がつかない

バーチャルオフィスの最安プランは月額300円前後から存在します。 しかし、これは「住所を名刺やWebサイトに記載できる」だけのプラン。 郵便物の受け取り・転送はオプションで、つけると月額が一気に2,000〜3,000円台に跳ね上がります。

Google Playの組織アカウント審査では、登録住所にPINコードが郵送される場合があります。 つまり、郵便転送なしのプランでは審査に対応できない可能性があります。

壁②:共有住所の信頼性リスク

バーチャルオフィスの住所は、当然ながら他の利用者と共有です。 最近はGoogleの審査が厳しくなっているという報告があり、同一住所からの登録が多い場合、審査に影響する可能性も指摘されています。

大手運営(GMOやDMMなど)であれば、オフィスビルとしての実態がしっかりしているため比較的安心と言われていますが、格安サービスの場合はリスクがゼロとは言い切れません。公式の要件は必ず最新情報を確認してください。

壁③:収益化前に月額コストを払い続ける不安

これが一番大きい。

まだアプリの収益化が始まっていない段階で、月額2,000〜3,000円のバーチャルオフィスを契約する。 年間で24,000〜36,000円。 経費として計上できるとはいえ、売上ゼロの状態で毎月お金が出ていくのは、正直きつい。

「住所だけなら月額300円でいいのに、Google Playのために郵便転送が必要で、それだけで月額が10倍になる」。 この構造に納得がいかないまま、筆者はまだ契約に踏み切れていません。

💡

正直に言えば、この記事は「完璧な答え」を出すものではありません。

筆者自身がまさに悩んでいる最中です。ただ、調査の過程で分かった「比較サイトが書かないこと」はしっかり共有します。同じ立場で悩んでいる方の判断材料になれば。

Google Playに出す人が知っておくべきこと

バーチャルオフィスを「Google Play組織アカウント」の住所として使う場合、普通の比較記事では触れない注意点があります。

郵便転送は「必須」と考えておく

Googleは本人確認のためにPINコードを郵送することがあります。 また、法的通知(アプリの権利関係など)が届く可能性もゼロではありません。 「住所利用だけ」のプランでは、これらの書類を受け取れません。

契約書・利用証明書を保存しておく

Googleの審査で「この住所を法的に使用する権利があるか」の証明を求められることがあります。 バーチャルオフィスの契約書や利用証明書のPDFを、必ずダウンロードして保管しておいてください。

大手運営を選ぶ理由

住所の「ステータス」は見落としがちですが重要です。 大手(GMOやDMMなど)は実際のオフィスビルを運営しているため、住所として不自然ではありません。 格安サービスの中には、審査で不利になる可能性が指摘されているケースもあるため、価格だけで選ぶのは避けたほうが無難です。

個人事業主向けバーチャルオフィス4社比較【2026年版】

先に結論

個人事業主が実際に検討すべきバーチャルオフィスを4社に絞りました。 選定基準は「月額コスト」「住所の利用範囲」「郵便転送の有無」「法人登記の可否」です。

GMOオフィスサポート METSオフィス ユナイテッドオフィス スペラボ
タイプ バーチャル バーチャル バーチャル 完全個室
月額(税込) 660円〜 270円〜 2,310円〜 19,900円〜
住所利用 ○ 名刺・Web・届出 ○ 名刺・Web・届出 ○ 名刺・Web・届出 ○ 実際のオフィス
郵便転送 月1転送プラン〜 ビジネスプラン以上 ○ 全プラン対応
法人登記 ○(ビジネスプラン〜)
所在地 東京都内(複数拠点) 東京都内(自社ビル) 東京都内(複数拠点) 東京都内
こんな人向け コスパ重視で郵便転送もほしい とにかく安く住所だけほしい 郵便転送を標準で使いたい 作業場所もほしい

① GMOオフィスサポート ── 総合力No.1

GMOグループ運営の安心感と、バランスの取れたプラン設計が強みです。 住所だけのプランは月額660円〜。郵便転送をつけても月額1,650円〜と、コストパフォーマンスが高い。

法人登記にも対応しており、将来的に法人化する場合もそのまま使い続けられます。 「迷ったらGMO」と言える、個人事業主の第一選択肢です。

GMOオフィスサポート

月額660円〜。住所利用・法人登記対応。郵便転送付きプランも月額1,650円〜。初年度基本料金6ヶ月無料キャンペーン中。

② METSオフィス ── 住所だけなら最安クラス

月額270円〜という価格は、バーチャルオフィスとしては最安クラスです。 東京都内の自社ビル運営で、住所の信頼性も問題ありません。

「住所を名刺やWebサイトに載せたいだけ」ならライトプランで十分。 ただし、ライトプランには郵便転送がつきません。 Google Playの審査対応や法人登記が必要なら、ビジネスプラン以上(月額2,530円〜)が必要です。

筆者が最初に目をつけたのもMETSオフィスでした。 価格的には最も魅力的ですが、Google Play組織アカウントに使うには郵便転送が必須の可能性があり、そうなるとライトプランでは足りない──というのが現在の悩みどころです。

METSオフィス ── 月額270円〜の自社ビル運営

住所だけなら最安クラス。ビジネスプラン(月額2,530円〜)なら法人登記・郵便転送にも対応。

③ ユナイテッドオフィス ── 郵便転送が標準装備

月額2,310円〜と、他社よりやや高めですが、全プランで郵便転送がついてきます。 クライアントからの書類や、税務署からの郵便を確実に受け取りたい方には安心の選択肢。

また、東京都内に複数拠点を持っているため、業種や用途に合った住所を選べるのもメリットです。

ユナイテッドオフィス

全プラン郵便転送つき。月額2,310円〜。東京都内に複数拠点あり。

※ リンクは準備中です。

④ スペラボ ── 作業場所もほしい人向け

バーチャルオフィスではなく「完全個室のレンタルオフィス」です。 月額19,900円〜とコストは上がりますが、住所利用だけでなく実際の作業場所としても使えます。

自宅で集中できない、クライアントとの打ち合わせスペースがほしい、といった方向け。 住所だけ欲しいなら上の3社で十分ですが、物理的な拠点が必要なら選択肢に入ります。

スペラボ ── 完全個室レンタルオフィス

月額19,900円〜。住所利用+実際の作業場所が欲しい人向け。

※ リンクは準備中です。

⑤ アントレサロン ── コスパ重視のコワーキング+レンタルオフィス

「個室はいらないけど、自宅以外の作業場所がほしい」という方に。 コワーキングスペースとレンタルオフィスの両方に対応しており、月額もスペラボよりかなり抑えられます。

拠点は都内を中心に複数あり、起業・フリーランス向けのサポートが充実しているのも特徴。 住所利用だけではなく、実際に作業やミーティングに使える場所を格安で持ちたい方に向いています。

アントレサロン ── 格安レンタルオフィス・コワーキングスペース

起業・フリーランス向けのレンタルオフィス。住所利用・作業場所・会議室をコスパよく。

どう選ぶ?目的別おすすめフロー

迷ったら、以下の順番で絞り込んでください。

  1. 作業場所はいらない(住所だけ) → ①②③のどれか
  2. とにかく安く始めたい → METSオフィス ライトプラン(月額270円〜)
  3. 郵便転送がほしい → GMOオフィスサポート or ユナイテッドオフィス
  4. 法人登記もしたい → GMOオフィスサポート(対応プランが安い)
  5. 作業場所もコスパよく → アントレサロン(コワーキング+レンタルオフィス)
  6. 完全個室がほしい → スペラボ
💡

筆者の現時点での考え:住所利用だけならMETSの月額270円で始めたい。でもGoogle Playの組織アカウント審査のために郵便転送が必要になりそう。そうなるとGMOの月額1,650円プランが現実的な最低ライン。まだ収益がない段階でこの月額を払うか──が、今まさに悩んでいるポイントです。

バーチャルオフィス契約前に知っておくべきこと

住所が「バーチャルオフィスの住所」としてバレることはある?

正直に言うと、同じビルの住所を使っている事業者が複数いれば、調べれば分かります。 ただし、顧客やユーザーがわざわざそこまで調べることはほとんどありません。 Google PlayやWebサイトの表記としては問題なく機能します。

銀行口座の開設に使える?

個人事業主としての口座開設であれば、バーチャルオフィスの住所でも問題ないケースが多いです。 ただし、法人口座の場合は銀行によって審査が厳しくなることがあります。 事前に利用予定の銀行に確認しておくのが安全です。

経費として計上できる?

はい、バーチャルオフィスの利用料は事業経費として全額計上できます。 勘定科目は「支払手数料」または「地代家賃」が一般的です。

経費管理、手作業でやっていませんか?

バーチャルオフィスの利用料も、会計ソフトなら自動仕訳。毎月の経費を手入力する手間がなくなります。

まとめ ── 住所は「買える」インフラ

個人事業主にとって、バーチャルオフィスは贅沢品ではなく「個人情報を守るインフラ」です。

月額270円〜で、自宅住所を公開するリスクを回避できる。 この金額で得られる安心感を考えれば、開業と同時に契約しておいて損はありません。

バーチャルオフィスの利用料は全額経費にできます。 開業まわりで分からないことがあれば、こちらの記事もあわせてどうぞ。

📌

【2026.06.20 追記】筆者はGMOオフィスサポートを契約しました

散々悩んだ結果、GMOオフィスサポートの転送なしプラン(月額660円)を契約しました。 D-U-N-S番号の取得申請で事業用住所が必要になったのが直接のきっかけです。

転送なしにした理由は、オンライン中心の個人事業主の場合、バーチャルオフィスに届く郵便物はほとんどないから。 税務署の通知やGoogle PlayのPINコードが届く可能性はありますが、頻度を考えれば月1転送プラン(1,650円)を常時契約するより、必要になったタイミングでプラン変更するほうがコスパが良いと判断しました。

GMOオフィスサポートは一部拠点で来店受取にも対応しているので(要事前予約)、急ぎの郵便物があれば直接受け取りに行くこともできます。 使ってみた感想は、また改めて記事にする予定です。

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