2026.06.19

freee・マネーフォワード・やよい 3社比較|個人事業主の会計ソフトの選び方【2026年版】

個人事業主がクラウド会計ソフトを選ぶとき、最後に残る候補はだいたいこの3つ。
freee会計マネーフォワード クラウド確定申告、そしてやよいの青色申告 オンライン

どれも青色申告に対応。どれも銀行連携あり。どれも無料で試せる。
機能だけ見ると「どれでもよくない?」と思えてくる。

でも実際に使ってみると、UIの思想やコストの考え方がかなり違います。
この記事では、個人事業主として3つを比較した筆者が、
「結局どれが合うか」を判断できるように正直に整理します。

先に結論

料金を比較する ── 青色申告するならいくらかかる?

まず一番気になる料金から。 個人事業主が青色申告(65万円控除)をするために必要なプランで比較します。

freee会計
スタンダード
マネーフォワード
パーソナル
やよいの青色申告
ベーシック
月額(月払い) 2,380円(税抜) 1,280円(税抜) 月払いなし
年額(年払い) 23,760円(税抜) 10,800円(税抜) 22,800円(税抜)
※初年度無料
青色申告65万円控除
消費税申告
請求書作成 ○(freee内蔵) ○(別サービスだが料金内) ○(Misoca連携)
無料で試せる 30日間 30日間(+年50仕訳まで無料枠) 初年度まるごと無料
電話サポート プレミアムのみ パーソナルプラスのみ ベーシック以上(期間中10回まで)

やよいの最大の武器は「初年度無料」。セルフプラン・ベーシックプランは1年目の料金がまるごと無料です。開業1年目でコストをかけたくない人には強力な選択肢です。

2年目以降は、やよいのセルフプランが年11,800円、ベーシックが年22,800円(いずれも税抜)。マネーフォワードのパーソナル(年10,800円)がトータルでは最安ですが、「1年目をタダで様子見できる」やよいの手軽さは見逃せません。

freeeとマネーフォワードだけで見ると、年額ベースで約13,000円の差があり、マネーフォワードのほうが安く済みます。

ただし注意点として、freeeの「スターター」プラン(月980円〜)は白色申告にしか対応していません。 青色申告で65万円控除を使うなら「スタンダード」以上が必要です。 ここを知らずにスタータープランを契約すると、青色申告できなくて困るパターンがあります。

マネーフォワードにも「パーソナルミニ」(月900円〜)がありますが、こちらも消費税申告に非対応で機能が限定されます。 インボイス登録済みの方はパーソナル以上を選んでください。

💡

「安いほうが正義」とは限らない。

料金差の年13,000円は大きいですが、使いにくくて入力が溜まる→確定申告で大混乱、というコストのほうが高くつきます。「触ってみて続けられそうなほう」が正解です。

使いやすさの違い ── UIの思想が根本的に違う

freeeとマネーフォワード、最大の違いは料金ではなくUIの設計思想です。

freee ── 「簿記を知らなくても使える」がコンセプト

freeeの取引入力は「収入」「支出」をプルダウンで選んで金額を入れるだけ。 「借方・貸方」という言葉がほぼ画面に出てきません。 その裏側で複式簿記の仕訳が自動的に作られる仕組みです。

メリットは明白で、簿記の知識がゼロでも使い始められる。 開業したてで「仕訳って何?」という状態の人には圧倒的にハードルが低い。

一方で、簿記の知識がある人からすると「裏で何が起きているか見えにくい」と感じることもあります。 独自UIに慣れるまでの「freee語」の学習コストがあるのも正直なところです。

マネーフォワード ── 従来の会計ソフトに近い操作感

マネーフォワードは、従来の会計ソフト(弥生など)に近い操作感。 仕訳入力画面で勘定科目を選ぶ、という基本フローがそのまま残っています。

簿記の基本がわかる人にとっては「何をやっているか分かる安心感」がある。 税理士に見せるときも、従来のフォーマットに近いので話が通じやすい。

ただし、簿記をまったく知らない人がいきなり触ると「勘定科目って何を選べばいいの?」で止まる可能性があります。

やよい ── 老舗の安心感とシンプルさ

やよいの青色申告オンラインは、アイコンガイドに沿って入力していく、シンプルで分かりやすい設計。 デスクトップ版の弥生会計を長年使ってきたブランドだけあって、「迷わせない」作りが徹底されています。

個人事業主向けクラウド会計ソフトでは10年連続シェアNo.1(登録ユーザー数400万件超)という実績があり、 「みんなが使っているものが安心」という人には心強い選択肢です。対応している税理士も多く、相談先に困りにくい。

一方で、freeeやマネーフォワードに比べると、クラウドサービスとしての洗練度や自動化のきめ細かさでは一歩譲る場面もあります。 確定申告シーズン(1〜3月)はアクセスが集中して動作が重くなる、という声もあります。

freee マネーフォワード やよい
UI思想 簿記不要・独自UI 従来型・仕訳ベース ガイド型・シンプル
簿記知識ゼロの人 ◎ すぐ使える △ 勘定科目で迷う ○ ガイドに沿えば進める
簿記経験ある人 △ 独自UIに慣れが必要 ◎ すぐ馴染む ○ 素直な操作感
税理士との連携 ○(対応税理士多い) ◎(従来型で伝わりやすい) ◎(シェアNo.1で対応先が多い)
初年度コスト 30日間のみ無料 30日間+α無料 ◎ 1年間まるごと無料

銀行・クレジットカード連携

クラウド会計ソフトの最大のメリットは、銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込んで仕訳にしてくれること。 この機能は両方とも対応しています。

対応金融機関数はどちらも国内主要銀行・カード会社をほぼ網羅しています。 freeeは3,200以上、マネーフォワードは2,400以上のサービスと連携。やよいも主要な銀行・カードに対応しています。 よほどマイナーな地方銀行でなければ、どれを選んでも困ることはありません。

自動仕訳の精度は、最初はどちらも「推測」なので手動修正が必要です。 使い続けるうちにAIが学習して精度が上がる点も同じ。 ここに大きな差は感じませんでした。

【正直な感想】筆者が感じた「合う・合わない」

筆者は個人事業主として両方の無料体験を触りました。 正直な感想を書きます。

freeeの第一印象は「これなら帳簿つけられそう」でした。 取引入力が直感的で、「借方」「貸方」という言葉が出てこないので心理的ハードルが低い。 特に開業直後、何もわからなかった時期にはありがたかった。

マネーフォワードの第一印象は「ちゃんとした会計ソフトだな」でした。 仕訳の画面を見れば何が起きているか一目でわかる。 確定申告の書類作成も、入力ガイドに沿って進めるだけでスムーズでした。 料金が安いのも助かる。

結局のところ、「会計ソフトを初めて使う」なら freee、「コスパ重視で簿記アレルギーがない」ならマネーフォワード、というのが触った上での結論です。

どちらを選んでも青色申告65万円控除は使えるし、銀行連携で帳簿の大半は自動化できます。 「どっちがいい?」より「どっちなら続けられるか」で選んでください。

タイプ別おすすめ ── あなたに合うのはどっち?

freee が合う人

マネーフォワードが合う人

やよいが合う人

よくある疑問

Q. 途中で乗り換えられる?

はい、可能です。どちらもデータのエクスポート(CSV等)に対応しています。 ただし仕訳データの移行には手間がかかるので、最初から合うほうを選ぶに越したことはありません。 だからこそ、両方の無料体験を試してから決めるのがおすすめです。

Q. 結局、3社のうちどれが一番いい?

「万人にとっての正解」はありません。簿記が苦手なら freee、コスパと機能バランスなら マネーフォワード、初年度無料と老舗の安心感なら やよい、というのが素直な結論です。 3社とも青色申告65万円控除に対応し、無料で試せる期間があります。実際に触ってみて「続けられそう」と感じたものを選ぶのが、遠回りに見えて一番の近道です。

Q. 無料の会計ソフトじゃダメ?

青色申告の帳簿をつける「だけ」なら無料ツールでも可能です(当サイト「青色申告かんたん会計」もその一つです)。 ただし、銀行連携による自動取り込み・確定申告書の自動作成・e-Tax連携は有料ソフトの領域。 年間の取引が増えてきたら、自動化の恩恵は大きいです。

まとめ ── 迷ったら両方試す。それが一番早い

65万円の控除が受けられることを考えれば、どれを選んでも年間コストは確実に回収できます。 あとは「続けられるかどうか」だけ。 無料体験や初年度無料の期間を使って、気になるものを触ってみてください。

まずは無料で試してみる

※ 料金は2026年8月時点の税抜価格です。初年度無料などのキャンペーンは変更される場合があります。最新の料金は各公式サイトでご確認ください。

📒
まず無料で帳簿の感覚をつかみたい方へ
「青色申告かんたん会計」は、借方・貸方を知らなくても複式簿記の帳簿が作れる無料ツールです。有料ソフトを契約する前に、帳簿がどんなものか体験できます。

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